ヒドロキシアパタイトとバイオアパタイトの違い

ヒドロキシアパタイトとバイオアパタイトの違いについて、歯科衛生士が解説します。

ヒドロキシアパタイトは、人間の歯や骨の主要部分を構成している成分の名称です。

ヒドロキシアパタイトはこうした歯や骨などの天然のものだけではなく、
鉱物である石灰石を原料にして人工的に作られていて、
歯磨き粉をはじめとして食品添加物や化粧品などにも使われています。

最近は石灰石採取による自然環境への影響や廃棄物削減の取り組みが後押しとなり、
バイオ技術によってホタテの貝殻や魚のウロコ、卵の殻からもヒドロキシアパタイトが作られています。

この中で最近注目されているのが
卵の殻を原料として作られている株式会社バイオアパタイトのバイオアパタイト®です。
バイオアパタイト®は製品名であり、バイオアパタイト®もヒドロキシアパタイトの一つです。

しかし同じヒドロキシアパタイトと言っても、
一般的な鉱物由来のヒドロキシアパタイトと卵殻由来のバイオアパタイト®では、
原料が大きく違う以外に、
実はその効能にも大きな違いがあるんです。

バイオアパタイト®の効能は国立感染症研究所や慶應大学、鶴見大学などで科学的に検証されていますが、
その結果はちょっと驚きです。

卵殻由来のバイオアパタイト®は
吸着力
修復力
歯の再石灰化の促進
というオーラルケアの分野で重要な効果において、一般のヒドロキシアパタイトよりも高いことが確認されています。

  • 色素の吸着力は1.6倍
  • 生体親和性(身体との相性)は約2倍
  • 生体活性で約4倍
  • 歯の表面の改質効果で約3.7倍

バイオアパタイト®は、
歯の表面の汚れ、お茶やコーヒーやワインなどによって着いた色素、お口の中の虫歯菌や歯周病菌を吸着する働き、
歯の表面の傷に入り込んで歯をツルツルにしたり、
歯の再石灰化を促して初期虫歯を修復したりするなど、
まさに歯を白くきれいにしたい、お口の健康を保ちたいという方にとっては強い味方です。

ホワイトニングに効果のあるアパタイト歯磨き粉を選ぶ際には、
ヒドロキシアパタイト種類もチェックしてみることをおすすめします!

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